2012年2月 2日 (木)

心を静めてから

中古カメラ騒動、昨日返品してから数件カメラ屋を回った。相場から離れた金額を出せば状態の良いものがあり、安いものはどこかしら問題があった。つまり何台見ても良いものはなかった。うぅむ。
煩悩にとりつかれた僕は、帰宅後インターネットであれこれ探し、一つ見つけて、今日中野のカメラ店へ。黒のFM2のつもりがシルバーになり、結局当初の予算から1万円オーバーしてグレーとなった。この値段でこの内容は良かったのでは。良い相棒となりますように。

心を静めてから、原美術館で開かれているジャン=ミシェル・オトニエル「マイ ウェイ」展へ。
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html
何が良かったのかまだわからないし、もちろん説明できないけれど、良かった。もう一度行ってもいい。ガラスで作られた大きな作品が、冬の低い太陽光線にあたってとても美しかった。曇りの日では印象はずいぶん違うだろうし、夏の真上からの強い光でも違うと思う。晴れの多い冬の東京ならではの展示かもしれないと思った。

原美術館には、展示を見に行くのかランチを食べに行くのか時々どちらが主目的かわからなくなる。カフェダール、今日のパスタも美味しかった。

昨日は久しぶりに仙川駅前の仙川とんかつに行った。店の雰囲気も味も変わらずうれしかった。
仙川に行ったのは、髪が伸びて開いた松ぼっくりのように大きくなった頭を小さくするため。短い髪の毛はシャンプーが減りにくくすぐ乾いていいけれど、この時期は耳もとと首もとがすうすう寒い。

新宿をあちこち歩いている時に、昨日も今日も知り合いの演奏家に会った。遠くに見かけるのではなく、歩いていたら目の前に、という感じだ。確かに新宿は人の行き交う場所であるし、楽器を持っていると目立つのも間違いない。でもこうしてばったり会うのは不思議。

2012年2月 1日 (水)

良い驚きではなく

昨日の演奏会、テラ・ダンツァの途中でチェロを打楽器のように扱う部分があり、皆遠慮なく楽器を叩き、その度合いが激しかったので、楽器の調子が狂うかも、と冗談を言っていた。
そのせいか、あるいは様々なチェロの音を聴いたせいかはわからないけれど、本番前に舞台袖でさらっていると、僕のチェロはこんな音がしていたのかと驚いた。決して良い驚きではない。楽器の調子が変わったのか、耳が変わって初めて自分の音が聴けるようになったのか、弾き方が変わったのか、演奏が始まるとうろたえている暇はなかった。

本番が無事終わり、今日は意気揚々と買ったばかりのカメラを持って出かけたら。
気がかりだったカメラの挙動不審は本物で、フィルム交換をしようとしたら巻きあげができなくなった。しょんぼり。他にも動くはずのところが動かなかったり、とまるで僕には見る目がないことがわかった。
買った店に返品、せっかく楽しいカメラが手に入ったと思ったのに。もう一度探してみようか。

Kawagoeneko

2012年1月31日 (火)

だんだん短く

年に1回のことなのに、だんだんその間隔が短く感じられるようになり、しかも昨年何を弾いたのかすぐには思い出せなくなってきた。これも年をとった証拠なのだろう。
今年もJTチェロアンサンブルは楽しく、あっという間に終わった。12人全員のアンサンブルの充実した音がとても心地よかった。本番の皆さんの集中力は素晴らしく、ソリマのテラ・ダンツァは終わってしまうのが残念なくらいだった。スリー・フォー・スリーも、昨日の夜中に勉強した甲斐があったのか無事(?多分)終わった。よかったよかった。

明日はどこかに写真を撮りに出かけよう。

2012年1月30日 (月)

「チェロ学校」

フランセの「チェロ学校」の1曲目、最初の4小節は10パート12人の大ユニゾンだ。それがまるで、朝全校生徒が校庭に整列してラジオ体操をしているようでおかしい。
5小節目からはそれぞれのパート(特に上)に速いパッセージが現れる。この学校の先生はけっこう厳しい人で「お前たち、しっかり勉強しろ!」と難しい課題を出す。生徒(チェロを弾いている)は「先生、一生懸命やってます!」とひいひい言っている景色が見える。
明日本番。

昨日買ったカメラの試し撮りが上がってきた。高速側のシャッターが遅いように見えるけれど、僕が使うには多分問題ない。35ミリのレンズもおもしろそうだ。
それより驚いたのは、新宿ヨドバシカメラのフィルム売り場コダックの棚。トライXやTマックスの場所はすき間だらけで、さらに400のカラーネガは欠品中だった。尋ねると、先日のコダック破産法云々のニュースの影響らしい。

2012年1月29日 (日)

変わらず伸びやかな、新しいカメラ(中古)

サントリーホールで聴くへフスさんのトランペットは変わらず伸びやかな音で、やはり素晴らしかった。ラフマニノフの2番は、少し違う面が見えかけていたけれど、本番ではテンポが上がり結局いつものいけいけどんどんになってしまった。
昨日はいい演奏会だった。

ラフマニノフをぐぎぐぎ弾いた体の疲れはなく、ただ頭がぐったり疲れた。
JTチェロアンサンブルのリハーサルで今年も自分の無能ぶりを痛感したせいか、めくってもめくっても終わらないラフマニノフの音符を追いかけるのに足りない脳がすっかり消耗したせいか。

今日は心機一転中古カメラ屋へ。
年末以来気になっていたNewFM2の黒をとうとう手に入れようと思った。これまで目を付けた安くて状態の良い2台の黒はまたたく間に店頭から消え、最初の考えにはなかった銀色のFM2を買った。いかにも今日初めてカメラを買ってこれから写真の勉強をします、という感じでいい。実際ヨドバシカメラで電池を買って入れようとしたら向きがわからず、親切な店員さんに入れていただいた。
レンズは同じく新調した35ミリのf2。今はこれで全てのものが撮れるような気がする。冬の日本海を青森から山口まで旅したらどんなにいいだろう。

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試し撮りをし(時々挙動不審だけれど大丈夫だろうか)、ピザを食べ昼間からワインを飲んでから(久しぶりのワインは美味しかったなぁ)、銀座ニコンサロンへ。ハワード・ワイツマンの写真展「FACING SHIBUYA」http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2012/01_ginza.htm#03
渋谷にいる人たちの顔を撮った写真は、日本人では気付かない撮らないような表情をつかまえている。そこには異物感があって、それは彼が日本人に対して感じているものかもしれないと思った。(この写真展、肖像権の問題はどうなっているのだろう。)

2012年1月27日 (金)

音が出る瞬間、意識せずに

午後のリハーサルはトランペットのへフスさんのソロでアルチュニアンの協奏曲。ゆるがない、大きな河のような音楽の流れは、、そうありたいと感じるものだった。

遊び呆けていたせいで、弦をはじく右手の指先は水ぶくれ寸前、左手の指先も弦との摩擦でちょっと痛い。職業音楽家にあるまじきていたらく。

シャフランが演奏を始める前、弓先を床につけてから振りかぶるようにして弾き始めるのは、自分の裸を人に見られたくないように、弓の毛が弦に接して音が出る瞬間を見られたくない(注視されたくない)からだそうだ。シャフランが来日してレッスンをした時に、尋ねられてそう答えた、とチェロの桑田さんに教えていただいた。
(シャフランの映像はこちらhttp://www.youtube.com/watch?NR=1&v=7AaRT1o3sME&feature=endscreen

ペレーニがトッパンホールでバッハの組曲を弾いた時、それぞれの曲を始める時をじっと見ていたのだけれど、いつの間にか音が出ている感じだった。弾く前に身構えたり予備拍を感じたり、ということはどこにもなかった。
達人の演奏に接すると、僕のチェロはよちよち歩きでしかないことがよくわかる。

夜のニュースにハンマー投げの室伏選手が出て、「意識せずできた時に最大の投擲ができるはず」と言っていた。きっとそうだろう。
JTチェロアンサンブルのスリー・フォー・スリー、意識せず弾けるようになりたい。(僕の楽譜には他のパートのガイドが書き込まれ、がちがちな意識のかたまりになっている)

2012年1月26日 (木)

見通しの良い、懐深く

ラフマニノフの2番のリハーサルが始まった。
声部の重なりが多く厚く書かれているし、演奏する側の思い入れが過剰になりやすいこともあって、混沌とした曲という印象を持っていたけれど、山田和樹君の指揮はとても見通しの良いものだった。なんだかいい曲に思えてきた。
今回の練習はいつものリハーサル室ではなく、昭和女子大の人見記念講堂。やはりホールで練習するのはいい。人見は今でこそそんなに演奏会は開かれないけれど、まだ僕が名古屋にいた時、メニューインのベートーヴェンの協奏曲を聴きに行ったり、カルロス・クライバーがバイエルンのオーケストラを振った空駆けるようなベートーヴェンの7番もここだった。
明日はトランペットのマティアス・ヘフスさんを迎えての協奏曲もあり、楽しみ。

夕方からはJTチェロアンサンブルのリハーサル。時間をかけて全体のバランスを試行錯誤した。旧知の仲の人たちが互いの個性を懐深く認め合い、新しい音楽を作りだそうとする雰囲気の中にいられることは幸せだ。

2012年1月25日 (水)

分厚い音、どこかに自分を

JTチェロアンサンブルのリハーサルが始まった。久しぶりの分厚い音は楽しい。フランセのチェロ学校、どうして「チェロ学校」という名前が付けられているのかわかったような気がした。喜劇的、でもお洒落だ。

今日の日経新聞夕刊、グルジア出身の映画監督オタール・イオセリアーニさんの話が載った。その中から

『つまらない映画を作るより何もしない方がよい。だから今の我々はタッグを組んでいる。1人で制作会社とぶつかってはなにもできないからだ。
 技術者も助監督も30年来のスタッフだ。彼らは私を助けてくれる。バカなことをすると「そんなことはしてはいけない」と言ってくれる。
 彼らは私が絶えず酒を飲むことを許してくれる。私も彼らの欠点を許す。撮影技師は下手だが、友人だから我慢している。そのかわり彼は私が照明に口出しすることを許してくれる。ただ彼は時々「オタール、その演出はいけない」とはっきり言う。
 私たちは同じ船に乗っている海賊だ。冷淡で無関心なスタッフと仕事はできない。
 人生で一番重要なのは互いに知り合うことだ。
  ・・・・・
 地上にいてほしい。彼らの存在を望む。そういう人々に向けて、私は映画を作る。
 どこかに自分を理解する観客が1人存在すると思う。それが映画作りの支えになる。』

2012年1月24日 (火)

冬の朝

この数日、久しぶりの雨と雪で乾ききった東京はようやく一息ついた。そうは言ってもやはり晴れた冬の朝は好きだ。

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明けない夜はない。
再びダンピットを湿らせる毎日になりそう。

2012年1月23日 (月)

譜読みの山

今、都響は現代曲(野平さんとブーレーズの作品)を練習していて、その次の仕事はラフマニノフの2番、さらにその期間に重なってJTチェロアンサンブルのリハーサルがあり、都響チェロアンサンブルのリハーサルもそろそろ始まる。すっかり遊び呆けた付けがたまって久しぶりに譜読みの山だ。

明日本番の野平作品、「響きの連鎖」のソロは堤剛先生。昨日のリハではオーケストラの方を向いて、今日は本番のように我々に背を向けて弾いた。どちらでもチェロのきこえ方は変わらないし、遠くにいるのに近くにきこえる。簡単に言えば、よく通る音、大きい音なのだろう。不思議。しかも技術的に相当困難なはずなのにいつも素晴らしい音だ。

ラフマニノフの2番はどんな曲ですか?、ともし尋ねられてもすぐには旋律は浮かんでこない。何度か弾いているのに。
昨日から頭のしわのどこかにあるはずの記憶をたぐり始めた。指揮者はよくこの曲をやりたがるのだけれど、チェロ弾きの立場からすれば、同じラフマニノフならチェロ・ソナタの方がいい曲に思えるし、好きだなぁ。

今回のJTチェロアンサンブルは、ソリマのテラ・アリア、テラ・ダンツァ、シュテュッチェスキーのスリー・フォー・スリーなど、初めての曲が多く、全体の様子がつかめない。どんな演奏会になるのだろう。

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