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2009年2月15日 (日)

作品18の6

小さな仕事でカルテットを弾くことは時々あるけれど、ベートーヴェンを全楽章というのは久しぶりで、練習の時から録音をしては聴き、といつになくまじめに取り組んできた。

改めて弦楽四重奏は大変な世界だというのがわかる。音程をはじめとして、目に見えない部分の膨大な作業にまず圧倒されるし、弓を使って弾くことを熟知して、それを十分に生かさなくてはならない。これが本当に難しい。特にベートーヴェンはどこにも隙間のない、緻密なモザイク画のようだ。

原田禎夫さんは、ご一緒させていただくといつも気さくに話しかけてくださるが、やはり大変な方だ。禎夫さんがいた時の東京カルテットの録音をよく聴くが、本当すごいと思う。
カルテットのチェロ弾きには魅力的な人が多い。禎夫さんはもちろん、スメタナカルテットのコホウト、アルバンベルクカルテットのエルベン、ハーゲンカルテットのクレメンス・ハーゲン。カルミナカルテットのチェリストもおもしろかった。アルティカルテットで弾いているときの上村昇さんも大好きだ。

2月15日に弾くベートーヴェンの作品18の6は、第3楽章の特徴的なリズム以外は、楽譜をぱっと見ただけでは難しそうに見えなかった。
とんでもない。取りかかってみると、まず一つの音を出す、そのことに立ち返らなくてはならなくなった。でもベースラインを弾くことには、かえられない喜びがある。

シューベルトの鱒は、コントラバスが入るし規模も大きいので、チェロの役割はもっと中音楽器に近くなると思う。こちらも全楽章を弾くのは初めてで、楽しみ。

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