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2009年5月13日 (水)

5月の芦ノ湖

予定では今日(5月12日)もよく釣れるはずだった。

早いうちにいつものキャンプ場沖でぽつぽつ釣れたので、たまには気分を変えてみようと、大きなブラウントラウトがいると教えてもらった立石に、深良水門、亀ヶ崎を経由して向かう。
何も釣れず、風も強くなってきたので立石の手前で桟橋に引き返すことにした。それが大変だった。強風の吹きわたる湖面を横断しようとしてもほとんど進まない。ほうほうのていで桟橋にたどりついた。

午後はまたキャンプ場沖へ向かう。雲が出てきて暗くなってきたので爆発的に釣れるかも、と思って漕ぎ出したら、あっという間に濃霧に包まれてしまった。そんな時ボートでひっぱっていたルアーにアタリはあるのに重さはなくて変だ変だと思って上げたら、5グラムのスプーンの倍くらいの大きさしかない魚がかかっていた。きれいなパーマークがついていたので、後で聞くとサクラマスだそうだ。
魚を逃がしてふと我にかえると、それまでぼんやり見えていたはずの海賊船の灯りがどこにも見えない。どちらを向いても真っ白な霧と灰色の湖面しか見えず、進んでいる方向は風向きと岸に打ち寄せる波の音だけでしか判断できなくなった。こんな時に近づいてくるエンジン船の音がきこえたらちょっとした恐怖である。

爆発的に釣れるどころか、息をひそめたみたいに水面から生き物の気配が消えた。暴力的な南風と、意志を持つ巨大な生き物のように空から降りてくる霧に恐れをなして、今日は退散。
昨日、58センチのブラックバスが釣れたそうだ。ブラボーである。水温は16度にまで上がり、そろそろマスの季節も終わりということなのかもしれない。

たまには眠っている五感を覚まして、全身全霊へとへとになるまで遊ぶ日があってもいい。
5

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