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2009年7月 1日 (水)

「セザンヌ」

ガスケ著「セザンヌ」をとてもゆっくり読み進んでいる。こんな箇所があった。

『ところが、先生たちというものは自分の知っていることしか教えられない、しかも何も知らないのだ。芸術はこつとか、処方というものには用がない。本当の巨匠はそんなものを使っていない。セザンヌは、この時代の不幸のひとつだが、師を持たなかった。独りきりで、自分を求め続けた。一生をそのために費やしてしまった。シエナやフィレンツェの画家以来、ヴェネツィア派以来、一つのアトリエから他のアトリエへ次々と、ダヴィッドまで伝わってきたあの伝統、あの体験された、同業組合的な稽古を、たった一人で再発見しなければならなかった。彼は殉教者としてそれを生きた。』

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