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2009年7月22日 (水)

「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」

ペドロ・デ・アルカンタラ著「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」を読んだ。
実際にレッスンを受けないとアレクサンダーテクニークを理解することはできない、と本書の中で幾度も書いてあるからきっとその通りなのだろう。でもそれにしても示唆に富む本だった。演奏をする人間にとって、多くのヒントがある。テクニークの説明だけではなく様々な音楽家の言葉も紹介されていて、それらを読むと自分は変わらざるを得ないと思う。

「シュタルケルは次のように書いている。『本当に‘リラックスした‘演奏とは、筋肉の緊張が均等に分配された状態を言う。・・・力は、弓や左手を通して、弦との接点に伝わっていく。腕からのその力は背中の筋肉を源としている。両腕を上げるには、上腕ではなく、背中の筋肉が必要である。』」

「フェルッチョ・ブゾーニとディヌ・リパッティのものとされる金言がある。『ピアニストは、スパゲティのような腕と、鋼の指で演奏しなければならない』」(ゆですぎたスパゲティのような指と、がちがちの腕で弾かないように気をつけよう・・・)

ブゾーニの言葉として、「(ピアノの練習とは、)頭が次々に生えてきては、すぐにそのほとんどが切り取られてしまう動物のようだ」

「・・・それとは別の良くない要因となるのが『ずさんな感覚認識』である。簡単に言えば、平均的なコーディネーションの持ち主は、自分自身が何をしているのか明確に認識できていない。」
自分の演奏の録音を聴いて思っていたこととの違いに驚くのはまさにこれだと思う。自分がしていることを把握するのは本当に難しい。

また両側性転移(右手を鍛えると左手も強くなる、ということだろうか)に言及した章もある。今の僕にピアノをさらうことはとても意味があることだと思う。

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