« オイストラフ | トップページ | 最も才能のある人は »

2009年7月12日 (日)

ピアノ

ピアノが届いた。
部屋の片付けをしなくてはならなかったのはそのためだった。本当はもちろん本物のピアノが欲しかったのだが、寸法の問題で電子ピアノになった。うれしい。いろんな機能が付いていて、パイプオルガンの音色にしてハ短調の和音を弾くだけで、おーっとなる。

普通、音楽大学に入学して卒業するためには、どんな専攻でもある程度ピアノが弾けなくてはならない。でも僕はほとんど弾けない。桐朋のディプロマコースでは自分の楽器さえ弾いていればよかったのだ。一応副科のピアノは履修していたけれど、お話しにならない生徒だった。

ピアノが一般的だとは言わないが、チェロは特殊な楽器だと思う。チェロを弾く都合でしか音楽を捉えられないというのはどうにも狭すぎる。ピアノならかなり自由に和音が弾けるし、3声は難しくても2声ならどうにか弾けるかもしれない。ソロの曲の和声をもっと感じたり、バッハの無伴奏の違う姿が見えてきたりするはずだと思う。

何よりピアノのいいところは、ふたを開けたらすぐ弾けることだ。
チェロはまず楽器を出してエンドピンを伸ばし、弓を張り、松脂を塗り、調弦をし、と音を出すまでの作法が実に多い。気が進まない時はさらに、手を洗ったり、歯をみがいたり、コーヒーを飲んだり、CDを聴いたり、昼寝したりと儀式が増えてなかなか始まらない。それに30年以上まがいなりにも努力してきたからたとえ半歩でも前に進むのはとても大変だ。今日再び始めたピアノはぐんぐん伸びると期待しよう。

Photo

« オイストラフ | トップページ | 最も才能のある人は »

音楽」カテゴリの記事

  • (2017.06.17)
  • (2017.04.24)
  • (2017.03.21)
  • (2017.02.27)
  • (2016.12.15)