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2009年8月 1日 (土)

大きなピアノ

練習の合間に文化会館の大リハーサル室にあるスタインウェイのピアノを、少しだけ、弾いてみた。オーケストラのプログラムにピアノ協奏曲があるとソリストが弾く楽器だ。
比べるものでもないし、そんなことも知らなかったのかと言われそうだが、家の電子ピアノとはまったく別物だった。目の覚めるような華々しい音が、素晴らしい反応の良さで出てくるのにびっくりした。たくさんの倍音を含んだ音が瞬間的に出てくる、というのは古くなって強くなった銘器といわれる弦楽器の特徴にも通じると思った。

現代のグランドピアノがこんなに高性能になっていると、例えばベートーヴェンのチェロ・ソナタや、秋に弾くラフマニノフのチェロ・ソナタは、やはりバランスをとるのは難しいと思った。半分くらいに落としたピアノの音量に、めいっぱい弾くチェロで太刀打ちできるだろうか。

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