トリプルの並び方
九州に行く前の最後のトリプルの合わせをした。なんだか少しほっとしている。
独奏者が3人という協奏曲はあまりなくて、今日もどうやって並ぶのだろうか、という話になった。バレンボイムが弾き振りをしている映像では、まるで古典の協奏曲を弾き振りするようにふたを取りはらったピアノをオーケストラの真ん中に置き、バレンボイムは客席に背中を見せる。彼の左肩の位置にヴァイオリンのパールマン、右肩にヨー・ヨー・マが座る。アンサンブルの面でもバランスの面でもとてもいいと思う。
これまでにどうやって弾いてきたのか、不思議なことにあまり覚えていなくて、でも多分舞台上手からヴァイオリン、チェロ、ピアノとほぼ横一列に並んでいたような気がする。最大の問題はチェロから指揮者がものすごく見づらいことだ。
ヨー・ヨー・マがスターンと弾いている映像では横一列の並びを変形して、チェロがうんと奥に入っていた。こうすれば指揮者とコンタクトはとりやすいが、今度は音が届きにくくなる。あの人だからできる配置と思った。
長く準備をしてきたが、まもなく本番になる。実際にオーケストラと広いアクロス福岡でどんな音がでるのか、もちろん不安はあるけれど、でも楽しみだ。
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