アクロス福岡でのトリプル
9月18日アクロス福岡での演奏会、多くの方々にお越しいただき本当にありがとうございました。そしてこのような機会を与えていただき、またあたたかく迎えてくださった九州交響楽団と、素晴らしい指揮をしていただいた秋山和慶さんに深く感謝いたします。
トリプルコンチェルトを弾くことが決まってからずっと、いつも頭の中にはどうやってトリプルを弾くか、ということがあった。苦手な部分がいっぱいある曲なので普通にさらっていては足りないと思った。
楽器のセッティングを試行錯誤し、あきらめかけていた弓を手に入れ、プールに通い、ピアノをさらい、もちろんいろいろな面から奏法を見直して、僕としてはめずらしく音楽関係の本も読み漁った。アレクサンダーテクニークやネイガウス、ロストロポーヴィチに関する本はどれも大きな力を与えてくれた。
今回2日間オーケストラとのリハーサルがあったことも大きかった。
初日に2回、本番前日のリハーサルはアクロスで1回、当日はゲネプロと本番で2回、計5回もオーケストラと通すことができた。その3日間自分の能力を思い知り、毎日わらにもすがるような思いでさらい、本番はこれ以上もうできないのだから、と覚悟して舞台に出た。
ピアノの高橋多佳子さん、ヴァイオリンの礒絵里子さんととても楽しく弾けたと思う。たいした意味はないけれど、3人とも血液型がB型だ。
僕にとってとても大きな演奏会が終わってほっとしている。一息ついて明日からリサイタルのための、鈴木君とのリハーサルが始まる。
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