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2009年10月 8日 (木)

誰かあるいは何かに

トリプルを弾いた後、自分の演奏会があり、1日おいてすぐ但馬でのアウトリーチと続いたのはとてもよかったと思う。写真も撮らず釣りもせず自転車にも乗らず、いったいどうチェロを弾くのかということを考え続けられたのは、演奏する人間にとって幸せなことだった。

台風のおかげで宙に浮いたように1日空いたので久しぶりにのんびりした。予定の小学校に行けなかったことはもちろん残念だけれど、コーヒーを飲みながらゆっくり本を読み、めったにしない料理をし、という時間は本当に贅沢だった。終わった演奏会のことを思い出す。

リサイタルのプログラム、フランス組曲で始まり、ドヴォルザークのロンド、ボッケリーニのイ長調のソナタと続くあたり、本当に厳しかった。これがもし誰かが組んだプログラムだったら本気でその人のことを恨んだだろう。僕に信仰はないけれど、プーランクやドヴォルザークでは十字をきってからでなくては飛べないような音程の跳躍がいくつもあったし、いつもは大丈夫でも、本番の舞台でかたくなった体で弾くボッケリーニは違った曲になりそうだった。

でも、久しぶりのリサイタルは本当に楽しかった。次は再来年の5月くらいにできるかな、なんて考えたりする。喉もと過ぎた熱さをすっかり忘れているのだ。

10月1日の東京、4日の名古屋は、その前後を考えるとほとんど奇跡的とも言いたくなるくらい素晴らしい晴天だった。晴れた日の演奏会はうれしい。そのことを誰かあるいは何かに心から感謝したかった。

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