サンタさんのオケコン
ウィーンフィルのサントリーホールでの公演がテレビで放映されて見た。9月17日、つまり都響の一月半前同じ会場で同じバルトークのオーケストラのための協奏曲だった。
ずいぶん違う。こうありたいと思うところがいっぱいあった。ウィーンもベルリンも、とにかく今のオーケストラの水準はとても高い。
曲の中でティンパニーの音程をグリッサンドで上げる箇所は、ペダルがない楽器だからか奏者の横にもう一人いて皮のテンションを調整して音程を変える場面があり、古いスタイルの楽器を使い続けるウィーンならではの光景と思った。
指揮はメータ。僕が持っているバルトークのCDはメータの指揮するベルリンフィルで20年くらい前の録音だけれど、今の彼の演奏はもっとドライでテンポも速くなり、より洗練されていると思った。
かなり前からウィーンフィルの映像を見るたび、名前は存じあげないが、立派な髭をたくわえ大きなお腹にコントラバスをのっけるようにして速い弓で指板の上の方を弾くベーシストが気になっていた。僕は勝手にサンタさんと呼んでいるのだが、今回も彼が映っていてうれしかった。
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