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2010年1月23日 (土)

今また

新しいパソコンが届いてインターネットの接続もできて一安心している。
僕の最初のパソコンはウィンドウズ95の時代で、いったいどうやってインターネットに接続したらよいのか皆目わからず、意味不明の用語であふれている分厚いマニュアルをひっくり返しながら真夜中まで格闘しても結局つながらず、さらに悪いことに翌朝起きてみたら頭の芯になんとも言えない疲れが残っていた。

早速iTunesをインストールして、あれこれCDを読み込んだ。どちらかというと仕事以外の時間は音楽を聴かないことが多くて最近までipodはほとんど眠っていたのだけれど、現代曲の仕事が続いて目が疲れるため移動中に本を読まなくなったことも手伝って、また持ち歩くようになった。思い返せば中学、高校生の頃ウォークマン(もちろんカセットテープの)は宝物で、持っていけるところにはどこでも持って行っていた。高校生の頃、バックハウスの弾くブラームスの2番のピアノ協奏曲ばかり聴いていた時があった。それなしではいられなかったのだと思う。
なぜだか今またとても音楽が聴きたい。

iTunesにはもちろんアルバン・ベルク・カルテットの抒情組曲も入れた。演奏の仕事をしていると、演奏後ずいぶん時間がたってからその曲の素晴らしさに気づくことが多い。どうして弾いている時に気付かなかったのだろうという残念な気持ちと、素晴らしさに気付いた幸せとが同居するけれど、やはりそれは幸せなことなのだろう。

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