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2010年1月27日 (水)

もっと踏み込んだところに

CDは職業上必要なものだから、じりじりと増えてたくさんある。
好んで聴くものは残念ながらわずかで、必要に迫られて買いその仕事が終わったら(始まったら)ほとんど聴かなくなるものや、なぜだかあるけれど聴かないCDのコーナーもある。でもごくたまにCDの棚を整理すると思いもよらないものがあって楽しい。

ジェシー・ノーマンのブラームス歌曲集を発見した。東京に出てきた年に買った数少ないCDのうちの一枚で、何度も繰り返し聴いた。10枚か20枚くらいしかCDを持っていなかったからそのほとんどが愛聴盤のようなものだった。
彼女の声は当時実際に松本でのオペラ「エディプス王」やリサイタル(凄みのあるカルメンだった)で聴いた。あの頃彼女の歌に何を聴いていたのだろう。聴き返してみて、独特な声質にはっきりと気付いた。大きな容れもののひとだと思った。持っている大きな力の、その十分の一くらいを使って人並み外れたふくよかな歌を歌っている感じだ。素晴らしい声に感動した。

声の質は弦楽器に置き換えると音色だろう。音色と口にはしながらよくわかっていなかった。これまで多くの色のない音を出してきてしまった。チェロの音色はもう一歩も二歩も踏み込んだところにある。今初めてチェロの弾き方を教えてもらったようで、弾くことが楽しい。

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