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2010年2月 5日 (金)

着実に

喉元を過ぎた熱さはすっかり忘れて、昨日のチェロアンサンブルは楽しかったと思う。

懸案のブーレーズ、ソロチェロ以外の6人は基本的には独立した動きをしている(スコアを見ると視覚的図形的に整然ととても美しく書いてある)のだけれど、フレーズの終わりや始めに16分音符6つあるいは7つ、時として1つだけ一緒の動きをする。それが皆と一緒にならなかった時の取り残された孤独は何とも言えない。
本番は孤独を感じることなくあっという間に終わり、舞台袖で「生きて帰ってきた!」と喜んだ。

今の若い子たちのチェロアンサンブルも上手で素晴らしいが、僕が弾かなかったチェロ3本や5本の曲を聴いて、そして7本、9本、12本の曲を弾きながら、我々も味わいだけでなく着実に経験を積んできたと思った。

同業者同士の仕事は楽しく厳しい。去年のこの演奏会、僕にとって大きく課題を残すものだったが、今年は楽しかった。打ち上げの後帰宅して、日曜日から始まる「オテロ」の勉強を少しだけした。このところ久しぶりに譜読みするものが多い。

今日は朝来へ。

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