南国宮崎へ
2月24日はトランペットのマティアス・ヘフスさんの演奏会で都城へ。
この演奏会の練習は、ヘフスさんが東フィルとジョリベやハイドンの協奏曲を吹いた二つの本番の合間にあった。こちらのプログラムは超絶技巧が売りなのだが、まったく疲れを見せずいつもジェントルで驚くほど安定している。あまりに自然にお吹きになるので、超絶技巧だということを時々忘れてしまう。
練習も本番もいつも変わらず素晴らしく、アンコールの2曲目にベルが二つある(!)トランペットでいかしたソロの曲をばっちり吹いて演奏会を締めくくった。
管弦打鍵盤楽器15人の編成でヘフスさんの伴奏の他に、13人で演奏する版の展覧会の絵などを弾いてさすがにくたくた。くたくたの打ち上げで食べる地鶏は美味しくて身にしみた。
飲みながら、当然ヘフスさんの話題になった。超絶技巧は言うまでもないのだけれど、いつも音楽の自然な流れがあることが素晴らしいのではないかということを言う人がいてなるほどと思った。
僕らのように無いところから無理やり音楽を始めるのではなく、地下の水脈のようにずっと音楽が流れていて、たまたまそれを舞台の上で演奏という形で披露する。どこにも不自然なところや力の入ったところがない。どうしたらこうなるんだろう。
ヘフスさんの演奏会はもう一回、27日に草加で開かれる。
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