所作も美しく
ペレーニの演奏会のことをよく思い返す。
4番のクーラントには二つの声部の音程がだんだん離れて行く箇所がいくつかあり、ペレーニはそれを2本の弦を使って忠実に再現していた。指使いはかなりとんがったものになる。京都でミュレール先生に習った時に、以前の僕はこんな指使いをしていたんだよ、と教えてくれたまさにそれだった。
ペレーニは舞台上での所作もとても美しかった。
席に座ってすぐ弾き始める、その態勢はいったいどういうことなのだろう。今日は横浜フィリア・ホールで演奏会があり、都響の柳瀬順平さんが聴きに行くそうなので、その謎解きをお願いした。
トッパンホールでは陶芸家の花岡隆さん(http://www.hanagama.com/blog)にお会いできた。工房に伺ったのは何年前のことだろう。器はころりとした感じになって素敵だ。いつもの玄米茶も美味しくなる。
今日はラ・フォル・ジュルネの前夜祭で、都響メンバーでメンデルスゾーンの八重奏を弾いた。PAが入っているとはいえ、5千人収容のプラネタリウムのような国際フォーラムのホールAで、たった8人アリになったような感じでぐぎぐぎと。僕はといえば、緊張してかたかったなぁ。