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2010年4月27日 (火)

力強く、幸福感につつまれた

今日4月27日はトッパンホールでのミクローシュ・ペレーニ、バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会の第1夜。

2月にトランペットのヘフスさんに接した時も感じたことなのだけれど、素晴らしい人たちの体の中にはいつも音楽が流れていて、人前で演奏する時には、たまたまそれが表に出るだけのようだ。(意を決して弾き始めるとか、せーの!で始める、というのはどうやら違うらしい)
ペレーニは舞台に現れて椅子に座るとすぐ弾き始めた。何度見ても魔法のような、実に少ない量の弓で弾く。いつも的確に音が出て、僕たちの弾き方は無駄ばかりかと思いたくなる。

第1、5番を演奏して休憩、後半に第4番という曲順は始まる前には不思議に思えた。5番は、僕は、チェロ組曲の中で最も規模が大きいと思うからだ。
休憩後の4番は圧巻だった。驚くくらい強く始まったプレリュード、続くアルマンドも力強かった。4番で初めて弓を多く使ったように見えた。クーラントとサラバンドは少しリラックスして、ブーレとジーグは、ペレーニ自身も幸せそうに見えたし、こちらも幸福感に包まれた。4番はこんなに素晴らしい音楽だったんだなぁ。

4番の変ホ長調という調性はなかなかやっかいだ。弦楽器では響きが出にくいし、おまけに第3音のソが解放弦で出せてしまうので、音程の点でもちょっと具合が悪い。
4番の組曲は左手をいつも開いて弾く感じだ。ブーレとジーグはけっこう(かなり)きつい。前半の5番は1番線をソに下げて弾いていたので、こちらはもっと左手を広げる。ずっと左手に負担をかけ続けるプログラムで、最後にこんな大きなクライマックスを持ってこられるというのは大変なことと思った。

明日は2、3、6番。

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