黙って仕事
どんな音楽の有りようを望んでいるのか、ムーティの指揮は実に明瞭だった。目の前で見ているとまったく自然なことだったのだけれど、今思い返すと魔法のように思える。
男は黙って仕事、と思った。僕らだったら、しのごの言わずに出した音が全てを語っている、そんな演奏家だろう。先は遠い。
ソプラノ、テナー、バリトンのソリストも素晴らしかった。あの音色感。なるほど声とはそういうものか。
演奏すること音楽をすることが、この貴重な数日でにわかに現れてしまった。そうだったのか、今まで何十年も何をあんなにばたばたしていたのだ。
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