« 黙って仕事 | トップページ | 目の前に »

2010年4月14日 (水)

ジャンルー・シーフ写真集

永田町にある国会図書館に初めて行った。
入館には手続きがいるし請求した資料が出てくるまでに時間はかかるけれど、広くて静かな閲覧室で「ジャンルー・シーフ写真集」を見ることができてとてもよかった。
彼の言葉を引用したい;

『私にとって「芸術家」とは質に関わるものであって、カテゴリーの問題ではない。ユニークな才能を持ち、表現すべくパッションをもっている個人は、写真を撮ろうが、彫刻を手段にしようが、文章を書こうが、どんな媒体を選択するかは関係ないと私は思っている。』

『・・・私の写真は戦闘的でも客観的でもない。私は何らかの証人になろうなどと思わないし、伝えるべきメッセージも、堅持する観点も持たない。はなから私は解釈を拒否するし、いわゆる「作品」やモニュメントも残したくない。下らぬ死後の名声に捧げられた、荘重な台座の滑稽きわまりない銅像よりも、その日その日の生活を大切に思っている。
私の写真は緩慢なものであり、私の唯一の望みはこれらのイマージュがかつての思い出を残しながらゆっくりと黄ばんでゆくことである。
生きるものが、かつて愛した死者のことを忘れない限り、死者が完全に死んでしまうことはありえない。・・・』

« 黙って仕事 | トップページ | 目の前に »