5月27日ヤマハホール
ゲリンガスさんを中心としたこのチェロアンサンブルに参加させてもらえたのは偶然のめぐり合わせのようなことだったのだけれど、素晴らしい人たちと一緒に弾けて本当にありがたかった。ゲリンガスさん、向山さん、藤森さん、菊地さん、松本さん。舞台に立つには湧きあがるもの、突き抜けていくものが必要と痛感した。
前半の最後に弾いたウルヴァイティスのバッハヴァリエーションⅡが何といってもスリリングだった。集中していないと自分がどこにいるのか見失ってしまうし、本番はテンポが上がるからさらに緊張感を伴う。この感じは2月に弾いたブーレーズのメサージエスキスに似ている。
演奏を終えて舞台袖に戻り、「We survived!」と喜んだ。ミニマルミュージックではないが、細かいモチーフが早いテンポで延々と続くから恍惚感があるのかもしれない、「宗教みたいだね」という話から「布団が3組くらい売れるかもしれませんよ!」と冗談を言いあった。
明日は久しぶりの休み。いつもは休みになったらあれをしてこれをして、と楽しみにするのに今回はノーアイデア。
「我が祖国」からずっと続いて楽ではない時もあったけれど、上向きにいい仕事ができて(と思う)うれしい。少しゆっくりしよう。
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