銀座ヤマハホール
午前中銀座のヤマハホールでチェロアンサンブルのリハーサルがあった。
できたばかりのホールは舞台の音がそのまま客席に届く感じだった。よく響くのに音はまわらない。舞台の真上からはアクリル板が何枚かつり下げられていて、それを上げ下げして響きを調整するらしい。壁も複雑な形で、きっとこれが響きの秘密なのだと思う。
ゲリンガスさんはロストロポーヴィチがそうだったように、手足が長く胸板は厚い。椅子は高くしてあるのに頭の位置は低い。チェロは自然に体にフィットする。うらやましい。
間近に接して、チェロはこうやって弾くもの、と教えられるようだった。大切なことは心と体をいつも開き、楽器の響きも開くことだと思った。僕は心と楽器を締めていたようだ。それだけのことなのにチェロの鳴り方が変わった。
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