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2010年6月17日 (木)

グールドのブラームス

今まで一度も弾いたことがなくて今回初めて勉強した曲の一つがブラームスの1番の協奏曲。
名古屋にいた頃、高校生か、もしかしたら大学生になっていたかもしれない、バーンスタインが指揮するニューヨークフィルとグレン・グールドが弾いたLPを買ってよく聴いた。1962年カーネギーホールでのライヴだ。同じものを東京に出てきてからCDで買って、やはりよく聴いたと思う。でももう何年も棚で眠っていた。

今回その録音を初めて楽譜を見ながら聴いた。ピアノの音色はもちろん、チェロのごりごりいっている音や管楽器の音程のずれまで克明に覚えていてびっくりした。頭の中のどこか奥の方にしまわれていたらしい。
客席で誰かが始終咳をしていることまでよくわかってしまうのだけれど、演奏は文句なしに素晴らしい。どの音にも音楽的要求がみなぎって、ライヴならではの緊張感がある。ただし健康的な感じはあまりせず、陽のあたらないところで青白い炎がぐらりと揺れるような魅力だ。

このブラームスもオーソドックスではない演奏で、それを説明するため演奏に先だってなされたバーンスタインのスピーチも収録されている。
「Don't be afraid, Mr.Gould is here」(心配しないで、グールド氏はいます)と始めた途端に聴衆がわっと沸く話はユーモアのセンスにあふれていて抜群だ。バーンスタインは指揮だけでなく、実に様々な面で才能を持っていた人だと思う。
第1回目の札幌のPMFで世界各国から集まった若者のオーケストラを指揮しながら(シューマンの2番だった)、必死に音楽を伝えようとしていた姿は忘れられない。

CDのライナーノーツの中には、当時のものと思われるニューヨークフィルのメンバー表も載っている。チェロを見ていたらNathan Stutchという名前を発見した。インターナショナル版のポッパーの練習曲の校訂者だ。ニューヨークフィルの人だったのか。
3人いるアシスタントコンダクターの中にはSeiji Ozawaとある。今日6月17日の新聞報道で小澤さんは今年から来年にかけて予定されていたベルリンフィルの指揮をキャンセル、とあった。心配。

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