読み換え
パガニーニのヴァイオリン協奏曲の伴奏を、本来オーケストラで演奏するものを5本の弦楽器で弾くのだから、足りない声部をどうにか補わなくてはならない。もともとそんなに分厚く書かれていないから可能な話なのだと思う。5月に誰がどの部分を、ということは相談して決めてあった。主に木管楽器のパートを補う。
後にできることはできるだけ後にする、という小さい時からの悪い癖があって、今日やっと楽譜をつくった。
例えばin Aで書いてあるクラリネットの音をチェロの楽譜(in C)に移す時には読み変えをしなくてはならないのだけれど、僕は職業音楽家とは思えないくらいその方面の能力がない。in Aで書かれた下線のいっぱいついたクラリネットの音と、in Dの同じく下線のいっぱいついたホルンの音と、いったいどっちが高いのか、そして音域はどこなのか、などと暑い日中うんうん考えていたら、本当に熱を出しそうになった。
練習は月曜日から始まる。