ヘミオラ、連想
今日は東京芸術劇場で下野さんの指揮するシューマンプログラムの本番。オーケストラがいつもこのくらいの音で鳴ってくれたら、と思う。
3番の交響曲の冒頭やピアノ協奏曲の終楽章はヘミオラ(3拍子2小節で大きな3拍子1つのように聞こえる書き方)が特徴的で、初めてピアノ協奏曲を弾いた時はなんだってこんなややこしい書き方をするのか、と思ったけれど、今はやはりこうでなければと思う。音楽が動きを持つ。
交響曲の第1楽章には、下野さんが言っていたように、ブラームスの3番の交響曲のテーマがそのまま出てくるように見えるし、第4楽章ではモーツァルトのレクイエムの響きを連想してしまう。弦楽器とトロンボーンの音が混ざる書き方のためかもしれない。終楽章には、調性が半音違うだけで、マーラーの巨人の終楽章とそっくりな部分がある。
ピアノのルイサダは楽譜を見ながら弾いていた。僕はそれでいいと思う。暗譜した方が自由に弾ける人は覚えればいいし、暗譜にストレスを感じる人は見ればいいと思う。
芸術劇場1階の売店で奈良美智のポストカードを発見した。
30枚入りだけど、もったいなくて、ちょっと使えそうにない。
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