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2010年10月 9日 (土)

「見出された時」

新日フィルにいる時に1回都響に移ってからもすでに1回、ヴェルディのレクイエムを弾いているはずなのに、例によってほとんど覚えていなかった。でも今日国際フォーラムで弾いてもう忘れない、と思った。指揮はイオン・マリン。

ゲネプロと本番の間の少しの時間、国際フォーラムのとなりのビルのスターバックスコーヒーに入ってプルーストの「失われた時を求めて」を読んだ。
4月の終わりにやはり国際フォーラムで仕事があった時も、本番前の時間に同じ店で「失われた時を求めて」を読んでいた。その時は読み始めて間もなく1冊目の「スワン家の方へ」、今日は最終冊13冊目の「見出された時」。こんなに長くてもまだ「小説」というのかどうかは知らないが、残すところあとわずか百ページほどになった。途中冗長に感じられるところはいくつもあったし、語り手の身勝手なあるいは忸怩たる思いが延々と述べられたり、軽薄な社交界、倒錯、画家、作家、音楽家・・・。時として義務のようにひたすら読んできたけれど、最後の「見出された時」に至って全て合点がいった。あぁなるほどそうだったのか、読んできてよかった。
今は残されたページを惜しみながら刻むように読んでいる。

「失われた時を求めて」を読み始めてから、読むのに居心地のいい場所をずいぶん探した。
スターバックスだったらサントリーホールのあるアークヒルズ店がいい。客の会話が盛り上がるよりは、1人1人が仕事をしたり本を読んだり休んだりしているような店の方がはかどる。静かで広くて椅子が固くなくて、景色が見えればなお良し。他には銀座のマロニエ通り店(ちょっとにぎやか)、入ったことはないけれど恵比寿ガーデンプレイス店もよさそう、新宿マインズタワー店、狭いけど景色がいいのが新宿グリーンタワービル店、上下に広がりと奥行きがあるのが茅場町店。仙台で仕事をしている時毎日のように通ったのは仙台フォーラス店。
松本にいる時は駅前大通りのタリーズの外の席がお気に入りだった(今年はちょっと暑かった)。土日限定で麹町のエクセルシオールもいい。オフィス街だからか、休日は広い店内ががらんとして静か。

でも一番集中できるのはやはり山手線の車内かなぁ。

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