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2010年12月 5日 (日)

大きなピアノ

今日久しぶりにスタインウェイの大きなピアノを弾いた。
「フルコン」と呼んでいる(フルコンサートグランドピアノ、の略だろうか)楽器はやはり素晴らしくて、ほんの10分くらいよちよちとバッハの2声の小さな曲を弾いただけで自分までよくなったような気がする。鍵盤を軽く押せば輝かしい音が出る、その労力の少なさと出る音の輝かしさの落差にまいる。チェロはごしごし弾いてもたいした音は出ないのに。
そのスタインウェイは倍音がとても多くて、特に中低音はかなり個性的だと思う。よちよちの僕が弾いてすごいと思うのだから、能力の高い人が弾く時の可能性は大変なものだろう。この楽器と僕たちの小さなチェロでベートーヴェンやラフマニノフのソナタを弾いたら、バランスを取るのに困難でないわけがない。

グランドピアノのもう一つの特徴は鍵盤と音の出る場所が離れていることにあると思う。離れたところから出る音はとても冷静に聴ける。弦楽器や管楽器のように間近で音が出る楽器はかえって自分の音を聴くことが難しい。

ベトナムにいる時、iPodで一番よく聴いていたのはバックハウスの弾くベートーヴェンの「悲愴」や「ワルトシュタイン」だった。
先日ベートーヴェンの1番や8番の交響曲を弾いていた頃、「悲愴」の楽譜を初めて見てすごいな、と思った。様々な要素が盛り込まれているこの曲が弾けたらどんなにいいだろう。ピアニストはたった一人でこの響き実現するのだ。僕には到底弾けそうにないからところどころ和音を出してみるだけでもわくわくしそうだ。

来年2月に都城でベートーヴェンのカルテットを弾くので(作品18の2)、そろそろ練習のスケジュールを決めたりしている。ピアノソナタをよく聴くようになって、カルテットがこれまでと違ってみえる。

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