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2011年3月22日 (火)

言葉、音楽

バルガス=リョサ著「若い小説家に宛てた手紙」の中に、今度はこんな一節を見つけた。

『・・・小説の技法の偉大な勝利とはそういうことを言うのです。技法が透明になり、色彩、悲劇性、繊細、美しさ、暗示をもたらす物語がきわめて効果的な構成を備えるとき、読者はもはや技巧に目を留めることはありません。みごとな技法に魅せられて、自分は本を読んでいるのではない、少なくともしばらくの間は現実世界に生きていることを忘れてフィクションの世界を生きているのだと感じることでしょう。』

きっと音楽も同じだ。

バーンスタインの「Six Unanswerd Question」をまた読み始めた。今6つあるうちの3つ目。そもそも知らない単語が多いし、調べてもすぐ忘れるので辞書でいちいち調べながらよちよち毎日1ページくらい進む。譜例が出てきて音楽の話になるととたんに意味が取りやすくなるのだけれど、言葉ばかりになると難渋する。最初から変わらず言葉、言語学を参照しながら音楽を解き明かそうとしている彼の姿勢に、時々なるほど!と膝を打ちたくなる。

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