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2011年5月16日 (月)

馥郁とした香りが立ち昇るような

先日ある機会に。
最初そのチェロはあまりに状態が良いので、名器に似せて作った新作かと思った。でもそれにしては風格があり過ぎる、と思っていたらストラディヴァリウスだった。ぱっと見る限りあまり使われていないような美しさで、特に裏板は木目がぶわっと強く浮き出てくるようだった。

幸運なことに短い時間弾かせてもらうこともできた。きっと誰にとってもいい音だろう、馥郁とした香りが立ち昇るような音だった。一つの音の中に数えきれないくらいたくさんの音が含まれている。
今名器の価値は限りなく上がってしまったように見え、多分個人(もちろんお金のある人)が状態の良いストラディヴァリウスやデル・ジェスを買えた幸せな時代は終わりつつあるような気がする。ますます縁遠くなっている時に触れることができたのは本当に有難かった。音とは楽器とは、という基準になる引き出しをもう一つ作る貴重な機会だった。

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