ダラピコラダラピコラ・・・
ブルックナーは、弦楽器を弾く技術として、なんといっても5番が難しいと思っていた。あの対位法的な部分、何度さらっても本当にその音で合っているのか確信が持てなくなる。2番もそれほどではなくても難しい、弾きにくいところがある。主旋律でない声部の凝った分散和音の書き方はその最たるものかもしれない。
その5連符で書かれた箇所を取り出して練習する時にインバルは「ダ・ラ・ピ・コ・ラ」という言葉をよく使う。(ダラピッコラは作曲家の名前。5音節の言葉で言いやすいものだったら何でもいいと思う。イケブクロとかレジブクロとか)。「ダラピコラダラピコラ・・・」と続く5連符をアナグラムで「ピコラダラダラピコラ・・・」、と皆が難しい場所を真剣に弾いているときに言うものだから、それがツボにはまってしまうとおかしくて弾けなくなり爆笑が起きた。言葉が「ピコラダラダラ・・」とだらだら続くとおかしいのだ。
その後インバルが「オ・カ・ラ・ナッ・トゥ・・・」と始めてしまった時はさらに皆で笑った。でもこれだとどうしても「ナッ・トゥ」のところでリズムが重くなる。
先日は湯葉を食べて美味しかったと言っていたし、この人は意外と健康にいいものを食べている、とチェロの皆で意見が一致した。
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