素人考え
残念ながらこの夏も溶けそうな暑さだ。ただ、例年なら夜も暑さが充満して耐えがたいのに、今年は日が沈むと風が涼しくなるような気がする。僕は素人考えで、もしかして節電の影響で都市の上空に溜まる熱の量が減っているのではないか、と思う。
明日からアラン・ギルバートが都響に来てリハーサルが始まる。ブラームスのハイドン・ヴァリエーション、ベルクのヴァイオリン協奏曲、ブラームスの1番、とプログラムも良くソリストも良く、楽しみ。
ベルクのヴァイオリン協奏曲、ソロの冒頭はソ・レ・ラ・ミ・ミ・ラ・レ・ソと開放弦(!)で弾く8分音符で始まる。この印象的なモチーフは後で2分音符に拡大されて様々な楽器に受け継がれる。そのスコアを見ながら、石巻で弾いたモーツァルトの14番の弦楽四重奏曲の終楽章、全音符のソ・シ・ミ・ドという動機で始まる、を思い出した。さらにこの動機は有名な41番の交響曲の終楽章も連想させる。
勘違いかもしれないけれど、ベルクはこの動機に関して、意識してかあるいは無意識のうちにか、モーツァルトの影響を受けたのではあるまいか、と考えてしまった。
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