8月の芦ノ湖
今日の芦ノ湖、晴れ/曇、水温22.5℃、水色:澄み。
最初の一匹はあまりに小さくて驚いたけれど、その後に充分成長してよく引くきれいなブラックバスが釣れた。
久しぶりの釣りに行く前に、久しぶりに釣りの雑誌を読み釣り道具屋へ行った。
木やプラスチックでできているルアーの多くは引くとおねおね泳ぐ。小学生の時初めて買ったルアーは、もちろんまず風呂で泳がせて、その泳ぎっぷりに驚いた。しかし日々進化する現代のバス釣り界にあっては、おねおね泳がず静かに進み、しかも前後にプロペラの着いているルアーが最近の注目株らしい。影響されやすい僕は、もちろんその最新型を入手して芦ノ湖に向かった。
そのルアーでも釣れたけれど、今日活躍したのはラパラ社の名作シャッドラップだった。僕が旧式の人間だからかもしれないが、昔ながらのルアーで釣れるのはうれしい。
いつも覚めていた体のどこかがようやく疲れて柔らかくなった。ウグイスの声をかき消すようなヒグラシの音を聞きながら、ヤンマの飛び交う湖面で生き物の気配や風向き、水の色を感じ、広い湖を手漕ぎボートでへとへとになりながら漕ぎまわり、ルアーをぶんぶん投げる。
たまには釣りに行こう。目はよく見えるようになり耳はよく聞こえるようになり味もよくわかるようになった。