犬や猫が
8月中にもう一度釣りに行きたいと思っていたのだけれどぶり返した暑さに断念し、松濤美術館へ。
松濤美術館に行くのは多分学生時代以来、人で溢れかえる渋谷から少し上がった高級住宅街にある小さな美術館は隠れ家のようだ。
その後昨日教えてもらったものを買いにいった。店で何でできているのか聞くと、ある鉱石とある金属を配合して云々、と実に的を得ない。
シート状に加工されたそれを適当な大きさに切って個性的な弓の毛箱に貼ると、弾いている本人しかわからない程度かもしれないけれど、確かに変わるようだ。音も弓の挙動も落ち着く。広がって散らばりがちな音はまとまると思う。
根拠は無いから、思いこみなのかもしれない。
演奏と気持ちは深く結びついていると思う。
あの厄介な緊張というものは、人によく思われたい、いいところを見せたい、という意識の裏返しではないかと思う時がある。
僕の経験では、風邪をひいて熱がある時と二日酔いの時はまったくと言っていいほど緊張しない。(ただし、どちらの状況も避けたい)
ずいぶん前のインタビューでヨー・ヨー・マが、一番良かった演奏は高熱を出してふらふらだったとき、と言っていた。
今日の東京は晴れていたのに、午後から土砂降り。犬や猫でも降ってきそうな勢いだった。
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