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2011年8月19日 (金)

「東京ポートレート」

天気予報は見事に当たり、昨日までの身の危険を感じるような暑さは一転して肌寒い雨が東京には降っている。

Syabi

恵比寿の写真美術館に鬼海弘雄さんの写真展「東京ポートレート」を見に行った。http://syabi.com/contents/exhibition/index-1384.html
鬼海さんの写真はまっすぐだ。どこにも曲がったところや濁ったところがない。正方形の画面と確か80ミリのレンズ、道具立てまで直球なのに、普段見ているはずの東京の人や街がエアポケットに入ったように深い淵を見せる。市井の人々の持っている個性を際立たせ、瞳にははっとするような光が見える。時としてぞっとするような写真もあった。
素晴らしかった。こういう写真は到底撮れないと思う。鬼海さんの文章も好きだ。「靴底の減りかた」http://www.asahicamera.net/info/blog/detail.php?idx=238

最近あまり写真を撮らなくなってしまったけれど、影響されやすい僕は、ハッセルブラッドに80ミリレンズは無理にしても、持っているカメラに50ミリレンズを付けて出かけたくなった。

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