プロコフィエフの5番
今日からプロコフィエフの5番のリハーサルが始まった。
書いてある音が想像しにくくて、弾きにくい。この難しさは必要なのだろうか、と思う箇所もいくつかある。
エリザベス・ウィルソン著「ロストロポーヴィチ伝」の中にあるエピソードを思い出した。プロコフィエフがロストロポーヴィチに自作のチェロ協奏曲の改訂の手伝いを頼んだ時のこと、
『第二楽章の楽器編成に、スラーヴァが一度口を出したことがあった。オーケストラが八分音符を繰り返す部分の編成が、展開部ではそれぞれ楽器の音域にうまく合っているのだが、再現部ではトランペットに信じられないほど低い音が使われていたのだ。彼が指摘すると、プロコフィエフはむっとして言った。「なんだい、スラーヴァ、トランペットには低すぎるだって?いいかい、トランペット奏者がこの音を出そうとして、顔を真っ赤にしているところを、ちょっと想像してごらん」』
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