ちょっといい加減な方が
先週放映されたNHKのディープピープルは落語家桂三枝さん、春風亭昇太さん、立川談春さんの鼎談。
間の取り方や、客席への視線の向け方、ネタの作り方など、企業秘密とも言えそうな内容満載で、実におもしろかった。演奏にもすぐ応用できそうなことがたくさんあった。
春風亭昇太さんの、落語家にはちょっといい加減な人が向く、という言葉には深く納得した。一人で演ずる落語家はいい時は全てを一人占めできるが、ウケないと逃げ場がなくなる。演奏家もきっとそうだ。
演目を決めるのは本当に直前、と聞いて驚いた。
そういえばずいぶん以前、ロストロポーヴィチはリサイタルの時、その都度舞台袖でピアニストに次弾く曲を聞いてから、舞台に出て行く、という嘘か本当かわからない話を聞いたことがある。
台風が近くを通り過ぎた今日の東京、夕方は怖さを覚えるほどの強い風だった。
広い部屋が取ってあったので雨風がひどくなる前に、一人で黙々と録音をしながらコダーイをさらった。
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