モンテプルチャーノ、東京文化会館の壁、反復練習をしない
日経新聞夕刊に栩木伸明(とちぎ、と読むのですね。知りませんでした)さんの「モンテプルチャーノ」という文章が載って、興味深く読んだ。モンテプルチャーノに行ったことはないけれどシエナと同じトスカーナ地方、モンテプルチャーノ産のワインは見たことがある。
栩木さんが彼の地を訪れた時の旅日記によると初日の夕食は「ハムとサラミの盛り合わせ、ラビオリ、ウサギ、パン、赤ワイン半リットル、炭酸水、果物の盛り合わせ」、翌日の朝食は「蜂蜜つけたクロワッサン3つ、スクランブルエッグ、赤いオレンジジュース」だそうだ。僕も旅に出たくなった。
今日の都響は東京文化会館で演奏会。東京文化会館は大ホールも小ホールも、最も好きな会場の一つ。大ホールの壁は、よく見るとかなり複雑だ。
帰宅して見た報道ステーションにハンマー投げの室伏広治選手が出ていて、肉体的にはピークを過ぎた年齢でどのようなトレーニングをして結果を出して行くのか、という話が大変おもしろかった。できるだけ反復練習をしない、脳に覚えさせる、など。ウェイトトレーニングは重さも量も一時期の5分の1だそうだ。いかにうまく体をコントロールするか、というトレーニングの必要性を説いていた。
なるほど。楽器を弾くこともきっと同じだ。チェロを弾くことを曲芸のように考えると40歳の僕は20代の人にはかなわないはずだけれど、少なくとも自分の感覚として、今一番チェロをよく弾ける。
奏法を習得するには反復練習は欠かせないのかもしれない、でも同じことをおもしろさを感じずに10回20回と繰り返すのは、ある時期からは不要だと思う。たとえ同じ音階、同じフレーズでも毎日毎回新しい発見と創造をして弾こう。
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