ブルックナーの音
今日のリハーサルはブルックナーのテ・デウムからだった。
ヴィンシャーマンが指揮台に座って振ると、ブルックナーの音がした。ブルックナーの音とは何か?と説明を求められると困る。でもまぎれもなくそうだった。
ヘルムート・ヴィンシャーマンさんは御歳92歳、さすがに歩くのはゆっくりだけれど、声はよく通り美しい。びっくりするくらい大きな声だ。
都響のリハーサルの後、コントラバスの高橋洋太君と来月小さな演奏会があるので、その音を出した。定番のバリエール、ロッシーニのデュオに加えて、ボッテシーニの2台のコントラバスのための「GRAN DUETTO no.3」をできるかどうか試す、というのが今日の主旨。
楽譜を見て、実音より1オクターブ高く書いてあるにしても、コントラバスでこんなに高い音を弾くんだ、と驚いた。けっこう難しいので、一応音は出してから、やっぱりやめる方向に持っていくつもりだった。ところが、意外とおもしろい、なんだかいけそう、という話になってしまった。
やれやれ、本番でよれよれにならないようにさらおう。
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