500年前の
今日は久しぶりの休み。江戸東京博物館のヴェネツィア展に出かけた。
雨なのにけっこうな混雑で、でもその混雑は気にならないほど堪能した。このところ現代美術ばかり見ていたけれど、古いものもいい。500年以上たっているものもあった。すごいなぁ。素晴らしい絵や、当時の金貨銀貨、ガラス、衣装、様々な文物が実におもしろかった。燕尾服や女性のドレスも展示され、その寸法の小さいことに驚いた。とにかく当時のヴェネツィアの栄華は大変なものだったろう。
今ちょうどチョーサーの「カンタベリー物語」を読んでいて(14世紀に書かれた作品、10年以上前に読みかけて諦め、本棚に眠っていたのを出してきた。あの頃どうしてこのおもしろさがわからなかったのだろう)、もちろんこの物語とは場所も時代も違うけれど、いずれにしても現代とはまったく違う状況に思いをはせた。
その後タワーレコードでチェリビダッケの11枚組CDを見つけた。驚くほど安い値段だった。チェリビダッケの演奏がそういう値段で、というのは複雑な気持ちだ。
オーケストラの仕事を始める前から彼の録音は持っていた。新日フィルに入って、例えば初めてチャイコフスキーのロメオとジュリエットを弾く時にチェリビダッケ&ミュンヘンフィルの演奏を聴いて行くと、仕事場ではうんとテンポが速くてまったく弾けないことがあった。
今日買ったのはバッハのロ短調ミサやフォーレのレクイエム、ロッシーニやメンデルスゾーンの序曲など。少しオーケストラの経験ができてから聴くと本当におもしろい。
チェロは弾かず、夜は、普段ほとんど見ないプロ野球の、日本シリーズ第6戦を思わず見た。
落合監督の、全てを選手にあるいはもっと大きな何かに委ねているような様子に、勝負事はこうしてするものか、と思った。
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