進んでもとどまっても
与謝野晶子の「はかなきものながら歌のたぐひに候べし」ではないけれど、もし本がなければ人生は味のない料理のようになってしまうと思う。
幸い今のところ挫折することなくユリシーズを読んでいる。いったい何がおもしろいのかわからないのだけれどおもしろい。「失われた時を求めて」の時は分量も多く途中で話が緩んでしまうので、義務のようにひたすら読み進まなくてはならなかったけれど、ユリシーズは読み進んでも、詳細な訳注を見ながら一箇所にとどまっていてもいいような気がする。
電車に乗っている時の細切れの時間は本を読む貴重な時間だ。でも時々なんだか暗いな、と思うと頭上の蛍光灯が抜いてあることがある。節電のためだろうか。
去年の今頃、節電とか計画停電で大騒ぎだった。あれは本当にそうしなくてはいけなかったのだろうかと思うし、一方今は喉元過ぎれば・・・、になっている気がする。
明日の演奏会、宮田大君の弾くロココは広々としていい。なるほど、と思うことがいくつもあった。
ショスタコーヴィチの4番の後は「大地の歌」。これも新日フィルにいた時弾いたはずなのに覚えていない。譜読みするものがたくさんある。
トヨタ自動車のCM、ジャン・レノ扮するドラえもんが尻尾をびよんとさせながら登場して「ノビタクン、ヒ・サ・シ・ブ・リ」というのも良かったし、昨日見ていたらジャイ子が出てきた。
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