旅に持っていく本
寝不足の原因だったポール・オースターの「ムーンパレス」を一昨日読み終わった。夜中に読み終わったら、しばらく寝付けなくなってしまった。
都響の短い演奏旅行がもうすぐ始まる。その旅にどの本を持っていくのか思案中。
同じオースターの「トゥルー・ストーリーズ」はもちろんよさそうだし、残念ながらグロースマンの「人生と運命」は重すぎて(物理的な意味でも)無理として、名作と呼ばれるものを持っていこうかとも思っている。
最近の新しい訳は文庫本でも活字が大きく読みやすそうだ。
高校生の時背伸びしてとにかく読んだ、読んだだけとしか言えない「カラマーゾフの兄弟」か、ほんの少し読んで挫折したダンテの「神曲」、あるいは、読みとおせる自信はほとんどないけれどジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」。本屋であれこれ実際に手にとりながら考えるのは幸せな時間だ。
ただ、気張って難しい本を持っていっても結局いつものどんちゃん騒ぎでほとんど読み進まない可能性もある。でも本はお守りのようなものだから。