低い弦ほど距離が増えるテールピース
先月から使っているテールピースはこれ。
どうしても中抜きのデザインに目がいってしまうけれど、大事なところは低い弦ほど駒との距離が増えるようになっていることだ。(ヴァイオリンやヴィオラのものはもっと普通の形)中抜きにしてあるのは重量を抑えるため。
アジャスターを使うか使わないかの選択ができるように、テールピースに弦を留めるためのプラスチックのユニットを付けるようになっている。僕はアジャスターを使わないので、この部分を省いて直にテールピースに弦をかけられるようになっていたらもっとよかったのに、と思う。材質は軽くて丈夫な航空機用の金属だそうだ。
音は明らかに強く大きく分厚くなる。出にくかったり出やすかったりした音は平均化して没個性になった気もする。すでに書いたように音色も若干失われ気味。メーカーの謳い文句に反してウルフは出る。
ただし、駒との距離の変化に加えて、材質やテールガットの長さも変わったので、一番大きな要素が何かは簡単には断言できないかもしれない。
メーカーのHPにはこの形の理由が掲載されている。解読してみよう。
http://www.frirszmusic.com/frirsz-cello-tailpiece.php
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