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2012年5月13日 (日)

明日の演奏会のソリストはアンドレア・ルケシーニさん。彼の演奏は好きだ。大声で何かをアピールすることはないけれど、彼にとって明確なブラームスの音楽があり、それにとても共感したくなる。
僕が20代の後半、毎夏イタリアでブルネロに習っていた頃、ちょうどブルネロとルケシーニ、お二人がシエナのロッツィ劇場でCDのための録音をしていたことを思い出す。ルケシーニさんに会うのはその時以来、演奏をきちんと聴くのは初めてかもしれない。

今日の産経新聞、先日の東京マラソンで日本人1位となった藤原新さんの大きな記事が掲載された。あの時、右足底筋膜炎というけがを抱えていたそうだ。記事から彼の言葉を
『足の裏に太い腱があるんです。去年それを傷め、痛みととともに過ごしていました。昨年12月の福岡国際に出場しなかったのは、そのけがのせいでした』『実際、この症状で引退する人もいれば、半年から1年休む選手もいます』
『実際の痛みもありますが、やっかいなのは、もっとひどくなったらという恐怖心です。その恐怖が痛みを増幅させるんです。しかし、痛みの悪化は1日ごとでは判断がつかない。そこで僕は、1週間単位でけがの状況を計りました。1週間前より良くなっていたら全力で練習していいというマイルールを作った。整形外科の診察なら、痛みがあるうちは走ってはいけないとなるのですが、僕は1週間前より悪化していなければ構わず練習を続けたんです。そうトレーニングするうち、痛みを克服しながら、どんどんスピードを出せるようになりました』

スポーツ選手のけがはよく聞く。僕たち音楽家も残念ながら、腱鞘炎を代表として、体の故障とは無縁ではない。藤原さんは東京マラソンの時、飄々とゴールしたように見えたのだけれど。

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