背中が大きく遠く
自分が協奏曲の本番を控えているからだと思う、今回のメネセスほど都響に来るソリストの背中が大きく遠く見えたことはなかった。
都響の演奏会が月曜日、エルガーを弾くのが金曜日、泥縄以外の何物でもないのだけれど、僕としてはかなり根本まで戻ってチェロを弾くことを見直した。でも今朝になっても当然なかなか思うようにならないので、少々ふさぎこんでしまった。
それがたまたま、知っている方が生まれて数カ月のお子さんを連れているのに会い、なぜだか元気になった。子供は偉大だ。エルガーの協奏曲の最後の方にも、小さい命を慈しむようなところがある。
夜は虎の門交響楽団と通し稽古をして、さぁ明日本番。
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