まいった
ちょうどリングになるところで雲に隠れてしまったのだけれど、どうにか金環日食を見ることができた。あの時間、陽の光は弱まり世界は知らない暗さの色になった。昔の人たちはきっと恐れおののいたことだろう。
今日の演奏会のソリストはアントニオ・メネセスでシューマンのチェロ協奏曲。
昨日のリハーサルで彼がオーケストラに向いて弾いた時、意外と音が出てないような気がしたのだけれど、とんでもない、文化会館のステージでは深々と実によく通る音だった。他の楽器の人に、この曲簡単なんだね、と言われてしまった。まいった。うーん、格が違う。それぞれのフレーズの終わる音まで見事だった。チェロはあぁやって弾くんだなぁ。
文化会館大ホールの上手袖には車と巨大な帽子があった。ウィーン・フォルクスオパーの舞台装置だそうだ。
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