5月28日(月)快晴
5月28日(月)快晴
昨晩はサッカー、フランス対アイスランドの試合をやっていた(3対2でフランスの逆転勝ち)せいか、夜通し路上で騒いでいる輩がいて何度か起こされた。
朝はまだ肌寒い。メトロ(地下鉄)の回数券を買って、8番線の陸軍学校駅で降り、エッフェル塔へ。
これまでパリに3度来て、でもそれはいつもチェロと一緒で観光はあまりしなかった。4回目の今回、一人のおのぼりとして正しく観光名所を回ることにした。
僕は小学生の時から物事に対して斜に構える人生を送ってきた。もうとっくに手遅れなのだけれど、40歳を過ぎた今素直になろうと思う。何なら土産物店で売っている「I LOVE PARIS」Tシャツを着てもいいくらいだ。
エッフェル塔に昇るには朝9時過ぎの時点ですでに2時間待ち、と言われ早速断念する。イエナ橋を渡ってシャイヨー宮へ。ここからの眺めは良かった。
トロカデロから6番線に乗って凱旋門へ。凱旋門の中には螺旋階段がある。
エッフェル塔も凱旋門も遠くから見たことはあっても昇ったことはなかった。凱旋門の上からは放射状に伸びる道が見え、パリ360度のパノラマが広がる。
それからシャンゼリゼ大通りを散歩。
途中にルイ・ヴィトンの大きな店舗があって、そのショーウィンドウの展示に感心した。グロテスクになる2歩前くらいで止めてあるそのセンスがおもしろい。
昼はシャンゼリゼの歩道に出ているレオンというレストランに入る。サーモンフライを頼んだ後で、周りの人たちがほとんどすべてムール貝を食べているのに気づいた。しまった、そもそもレオンのムール貝はお勧め、と聞いていたのに。それにしても皆バケツのような貝殻入れを前にして黙々と食べている。
ホテルで少し休んでからヴァンドーム広場を通り
メトロに乗ってシテ島のサント・シャペル教会へ。チケットを買うのにずいぶん待たされた。中は圧巻だった。言葉がない。ステンドグラスの色に包まれて、教会をつくった人々の執念を感じた。
それからノートルダム大聖堂へ、長蛇の列で驚いた。8年前の春に来たときはすんなり入れたのに。観光客が増えたのだろうか。今日はここで終了。
ホテルに戻ったらなぜかバスルームで水の滴る音がする。どうやら上の部屋でシャワーを使うと水漏れして、最初は換気扇から、やがて壁と鏡一面に水が伝い始めた。やれやれ、道理で換気扇が動かないはずだ。部屋を変えてもらう。
僕の旅は昔からトラブルが多い。今回は成田へもパリへもするする行けてなんだかおかしい、と思っていたらこれだ。よし本調子。
携帯電話の歩数計によると、今日は19、784歩。