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2012年6月17日 (日)

予測のできない

映画「メンインブラック3」を観た。ユーモアのセンスが抜群であっという間に終わってしまった。
こういう宇宙戦争ものは、スターウォーズのように大風呂敷を広げてそれを徹底的に描くか、ギャグにしてしまうか、どちらかと思う。中途半端だと見ているこちらがいたたまれなくなる。

ユリシーズは旅行に出かける前に読み終わっていた。集英社文庫版の4冊目には丸谷才一さん、池澤夏樹さんの解説があり、なるほどこう読むのかと思った。
もしかして本文より多いのではないかと思われる訳注に頻繁に足を止めながら時としてかなり難渋しながら読んだ、劇的な展開はどこにもない猥雑で冗談ばかりの小説だった。でもこんな小説があるんだと思った。自分の狭い世界から見通しの良い高台に連れて行ってくれるようだった。
ユリシーズを読み終わってから他の人の文章を読むと、あの冗談は必要なものだとわかる。たとえ文学と言っても人生はがっぷり四つに組むには、普通の人間には、重すぎるのだと思う。

旅行中に読んだのはポール・オースターの「トゥルー・ストーリーズ」。若きオースターがユリシーズに影響されてダブリンに行ったことや、彼がフランスとアメリカを行き来した頃の不思議な話しがおもしろかった。
今はホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編集「砂の本」。毎日少しずつ少しずつ読んでいる。

バルトークのオーケストラのための協奏曲は、これまで何度か弾いているはずなのだけれど、初めて弾くように新鮮でおもしろい。西洋音楽のフレーズは4小節や8小節が基本だ。その長さをバルトークは巧みに変化させて(見事な手腕だ)、音楽に予測のできない何かをもたらしていると思う。明日から2日間本番。

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