まさに同時代の
今日の都響は長岡市の小学5年生を対象とした音楽教室。元気いっぱいの子供たちで、特に午後は客席も舞台も盛り上がった。気持ちの解放された子供たちがオーケストラと一緒に大きな声で歌ったり手拍子をしてくれたりするのは、僕たちにとってもとてもいい時間だった。
帰京してから、もうすぐ始まるショスタコーヴィチプログラムを少し勉強する。幾度か弾いている5番の交響曲は、例の通り、弾いたはずの音符がほとんど頭から抜け落ちている。あれま。
とうとう弾く機会がやってきた2番のピアノ協奏曲は楽しみ。いきいきとした第1,3楽章の間の緩徐楽章は、他のショスタコーヴィチには見られないほど美しい。
全音から出版されているスコアには
『・・・1958年 ― この年、ショスタコービッチはフランス芸術・文化勲章を受賞し、・・・数々の栄誉に輝いている ― レナード・バーンスタインは自分が主宰することになったニューヨーク・フィルハーモニーの最初のコンサートでショスタコービッチのピアノ協奏曲第2番をとりあげ、自らピアノを弾き、タクトを振った。・・・』
とある。僕の持っている録音はバーンスタインが弾き振りしたその1958年のものだ。何か特別な感じがする。この曲を好きになったのはきっと演奏が素晴らしいせいもあると思う。言うまでもないことだけれど、当時ショスタコーヴィチは生きていて、録音されたのはまさに生みだされたばかりの音符だった。
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