秋にはいくつか室内楽の演奏会がある。その一つで久しぶりにシューマンのピアノ四重奏を弾く。初めて弾いたのは桐朋に入った年の夏だから、なんと20年たってまた弾けることを本当にうれしく思う。
この曲をグールドがジュリアードカルテットと弾いた録音がある。第1楽章、短い導入の後主部に入ったところでグールドが八分音符をかつて誰も試みなかったほど短く弾いているのが、吹き出してしまうくらい衝撃的で、そのことしか覚えていなかった。でも昨日聴きなおしたら素晴らしい演奏だということにようやく気付いた。ヴァイオリンはロバート・マンさんだ。マンさんの、周りにいる人をもれなく幸せにする笑顔を思い出した。
8月23,24,26日の日記に画像を加えました。
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