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2012年8月12日 (日)

音楽家に旅は付き物だ。
僕にとってその原点は中学生の時、1983年と85年の2回行った才能教育の弦楽合奏団の東ドイツ(当時のドイツ民主共和国)への演奏旅行だった。

特に83年の旅行は、いたましい大きな事件の影響で旅程が変更されるなど、個人ではどうにもならない国と国との関係、そして日本とは異なる聴衆の反応や、食べ物、気候、生活の違いを感じる忘れられないものとなった。

その演奏旅行でお世話になったヴァイオリンの山本眞嗣先生の突然の訃報があり、昨日11日は音楽葬だった。当時小学生、中学生、高校生だった生徒たちも集まり演奏した。
懐かしい人たちに会い、いろいろな話しをした。まだうまく現実を受け止められず、先生の面影をありありと思い出す。

東京の空は今日も変わらず青く、夏の雲が浮かぶ。僕は言葉にできない気持ちを抱えている。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

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