今週末、島根の川本町に行く室内楽は、ピアノの山洞さん以外全員が都響のメンバー。
昨日録音を聴きながら、仕事の癖が見えておかしかった。オーケストラは体も大きいので、どうしても待って合わせるようになる。室内楽でそれをするととてもゆるかった。間髪を入れない間合いが絶対必要だ。それから例えば、トレモロが続く時の力を抜く加減も、あれあれという感じだった。
インバルの指揮は、遠くの客席から見ても舞台映えするよう、より濃くよりはっきり、顔の輪郭を書く。
でも、室内楽の時はコンパクトに凝縮した方が良さそうだ。
先日のみなとみらいでカルメンを弾いている時、弓が表板に激突して何箇所か傷ができてしまった。いったいどんな力が入っていたというのだ、やれやれ。チェロを教える時弓はまっすぐ、と言っているのに。
チェロの順平さんや江口君にその傷を見せたら、2人の楽器にも不思議な場所に傷があった。弓が思いもよらぬ軌道を描くのは僕だけではないらしい。
今日は本番の前に、楽器についたその傷を重野さんに修正していただいた。小さくてテレビには映らないとは思うけれどちょっと恥ずかしかったから。
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